建設現場には様々な職種の人がいます。
現場監督、職長、多能工、クリーニング屋、設備屋、電気屋、内装屋…。
みんなプロフェッショナルです。
しかし、ある日ふと考えました。
「現場で一番信用できるのって誰なんだろう?」
職長でしょうか。
監督でしょうか。
ベテラン職人でしょうか。
それとも毎朝コンビニで会う知らない職人さんでしょうか。
色々考えた結果、土井建装が出した結論はこうです。
たぶん養生テープです。
異論は認めます。
しかし最後まで読んでください。
まず人間は裏切ります。
「9時に行きます。」
来ません。
「今日中に終わります。」
終わりません。
「その工具知ってます。」
知りません。
「あと30分です。」
あと3時間です。
これは現場の七不思議のひとつです。
一方で養生テープはどうでしょう。
貼った場所にいます。
朝貼ったら夕方までいます。
文句も言いません。
残業代も要求しません。
SNSもやりません。
めちゃくちゃ優秀です。
しかも養生テープは現場の平和を守っています。
壁を守る。
床を守る。
サッシを守る。
エレベーターを守る。
時には職人のメンタルまで守る。
もし養生をしなかったらどうなるでしょう。
脚立が当たる。
工具が当たる。
台車が当たる。
そして監督が飛んでくる。
つまり養生テープは現場を陰で支えるヒーローなのです。
しかし養生テープにも弱点があります。
暑い日は剥がれる。
寒い日は貼りづらい。
ホコリが多いとすぐ浮く。
たまに変な場所に貼られていて誰も理由を知らない。
それでも人間より安定しています。
現場経験者なら分かると思います。
「この人は信用できるな」
と思う職人と同じくらい、
「この養生は綺麗だな」
と思う現場は安心感があります。
実際、養生が綺麗な現場は事故も少なく、整理整頓もされていて、仕事も進みやすい傾向があります。
逆に養生がボロボロだと少し不安になります。
なんとなく空気がザワついています。
現場には不思議な法則があります。
養生が雑な現場はだいたい何か起きる。
これは都市伝説ではありません。
ほぼ経験則です。
だから土井建装では養生をかなり大事にしています。
クリーニングも多能工も、まずは汚さないこと。
綺麗にする前に守ること。
地味ですが、それが一番重要です。
そして最後に。
もちろん本当に一番信用できるのは人です。
仲間です。
暑い日も寒い日も現場に来てくれる職人さんです。
無理な工程でも何とかしてくれる仲間です。
急な依頼にも対応してくれる協力会社さんです。
ただし。
その次くらいには養生テープがランクインしている気がします。
今日も現場のどこかで誰かが養生を貼っています。
誰にも褒められず。
誰にも気付かれず。
ただ黙々と。
そう考えると養生テープは現場界の縁の下の力持ちなのかもしれません。
ありがとう養生テープ。
明日もよろしく頼む。
でも剥がす時だけは綺麗に剥がれてくれ。