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『今日何時に終わる?』が一番難しい質問説 ~職人が一番答えに困る言葉~

こんにちは、有限会社土井建装です。
現場で働いていると、毎日のように聞かれる質問があります。
それは――
「今日何時に終わる?」
一見すると簡単な質問です。
ですが、建設業界で働く人なら分かるはず。
この質問ほど答えるのが難しいものはありません。
今回は、そんな現場の永遠のテーマについてお話ししたいと思います。
朝7時の予想と夕方5時の現実
朝礼前。
監督から図面を受け取り、
作業内容を確認し、
段取りを組む。
そして誰かが聞きます。
「今日何時くらいに終わりそう?」
職人は経験を総動員して答えます。
「たぶん15時くらいかな。」
ところが現実は違います。
10時。
追加作業発生。
11時。
材料が足りない。
13時。
別業者と工程がかぶる。
15時。
ようやく本来の作業開始。
気付けば17時。
朝の予想はどこへ行ったのでしょうか。
AIに分析させてみた
試しにAIへ質問してみました。
「建設現場は何時に終わりますか?」
AIの答えは、
「予定通りです」
でした。
現場経験者全員が笑いました。
なぜなら、
予定通りに終わる現場は奇跡だからです。
さらにAIへ、
「職人はなぜ終わる時間を当てられないのか」
と聞いてみました。
すると、
「変数が多すぎます」
という非常に真面目な回答が返ってきました。
その通りです。
現場には予測不能なイベントが多すぎる
例えば、
雨が降る
材料が届かない
図面変更
追加作業
停電
搬入遅れ
他業者との調整
など。
ゲームならイベント発生ですが、
現場では日常です。
しかも不思議なことに、
帰り支度を始めた瞬間に限って、
監督が近寄ってきます。
そして言います。
「悪いんだけど、これだけお願い。」
職人全員の心の声は同じです。
「これだけじゃないだろ。」
多能工ほど終わる時間が読めない
土井建装のような多能工は特にそうです。
養生。
片付け。
清掃。
搬出。
雑工事。
応援作業。
現場では「ついでに」が頻繁に発生します。
そしてその「ついで」が意外と長い。
気付けば本来の作業時間より、
ついでの作業時間の方が長い日もあります。
家族からの電話が一番怖い
現場職人なら共感するかもしれません。
夕方になるとスマホが鳴ります。
妻からです。
「今日何時に帰る?」
正直に言います。
「まだ分からない。」
すると、
「また?」
と言われます。
しかし本当に分からないのです。
嘘ではありません。
むしろ本人が一番知りたい。
AIが出した結論
最終的にAIはこう分析しました。
「建設現場で終了時間を正確に予測することは、天気予報と同じくらい難しい」
かなり的を射ています。
現場は生き物です。
予定通りに進むこともあれば、
想定外の連続になることもあります。
だからこそ経験や判断力が求められます。
土井建装が考える現場力
私たち土井建装は、
多能工・養生・クリーニングを通じて数多くの現場に携わっています。
その中で感じるのは、
良い職人ほど時間よりも品質を大切にするということです。
もちろん効率は重要です。
しかし焦って手を抜けば、
やり直しが発生します。
結果的に余計な時間がかかります。
だからこそ、
「何時に終わるか」
よりも、
「しっかり終わらせるか」
を大切にしています。
まとめ
『今日何時に終わる?』
この質問は建設業界において、
最も簡単そうで最も難しい質問かもしれません。
職人は決して適当に答えているわけではありません。
その時点では本気で予想しています。
ただ、現場には予想を裏切る出来事が多すぎるのです。
今日も全国の現場で、
職人たちは終わる時間の分からない仕事と戦っています。
そして明日の朝もまた、
誰かが聞くでしょう。
「今日何時に終わる?」
職人は笑いながら答えます。
「順調なら早いよ。」
この”順調なら”が、一番信用できない言葉なのかもしれません。笑